もし自分が毎日有機野菜を食べられる立場だとする。
安全で安心。そんな野菜から離れるのは難しい。
しかし外を見ると農薬で大量生産された野菜さえ食べられない人がいるとする。
そこで自分自身有機野菜を手放し、農薬で大量生産された野菜の生産高の向上に貢献できるだろうか?
そもそも有機野菜を食べられる身分で、野菜すら食べられない人間の存在に気がつくのが難しいかも知れない。
そこに気がつくかつかないかは、自分自身の知識、もしくは経験や見聞次第だろう。
かつて中国でこんな話がある。
紀元前の中国に趙という国があり、そこに平原君という人物がいた。
平原君は趙の王族で、要職にあり、非常に裕福だった。
ある時、趙は他国に攻められ国内は困窮し、兵士は木を削って武器を作り、仲間を殺し食料とし、民は子供を交換して殺し、それを食料とし、子供の骨は燃料となった。
そんな時にさえ平原君は裕福な生活をしていた。
そこに李同という小役人がやってきて、「あなたは国家の滅亡を他人事のように見ておられます」と非難。
平原君は「私はこの国の王族だ!この国がなくなれば私も終わりなのだぞ」と怒ります。
すると李同は「兵や民は食べるものもなく困窮していますが、貴方様の周りはそれでも贅沢な暮らしをしておられます。だから私は他人事のように見ておられると感じるのです。食料を解放し、ご家族に労働をさせてください」と要請。
平原君は一人の小役人に説得され、食料を解放し、家族を労働に出す決定をした。
その後、李同は平原君に頼み決死隊を編成、幾度の突撃の後に戦死します。趙は国家を守れ、李同の息子は土地を与えられ優遇された。
人間はいつでも平原君のような状態になってもおかしくはない。
ただ一人の人間が自分の食料を解放しても、継続性に乏しい。
ならたとえ有害と言われても食べられる食料を作る方が良いのかも知れない。
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